女優の矢沢心さんが、宿泊先の加湿器が原因とされる「加湿器肺炎」という病気にかかったことを発表されました。
咳のし過ぎで肋骨にひびまで入ったそうです。
アレルギー性の肺炎ということで、感染症ではないので風邪薬や抗生物質は効きません。
この季節、加湿器が必要不可欠です。
加湿器購入の検討をしている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、加湿器肺炎にならない加湿器・なりやすい加湿器の種類や、加湿器肺炎にならないためにはどうしたらいいのかをまとめました。
加湿器肺炎とは?
加湿器肺炎(正式名称:過敏性肺炎)とは、加湿器内のカビや雑菌を吸い込むことで引き起こされるアレルギー性の肺炎です。
不衛生な状態のまま加湿器を使うことで引き起こされます。
加湿器肺炎にならない加湿器の種類は?
結論から言うと、加熱式(スチーム式)です。
加熱式(スチーム式)とは、水をヒーターで加熱して放出する方式(お湯を沸かす時に出る湯気を加湿に利用した方式)です。
水を沸騰させるので菌が発生する心配がなく、衛生的に加湿できて加湿量も多いです。
そして、ヒーターを使って高温の蒸気を放出するので、室温を上げる効果もあるというメリットがあります。
デメリットは、水を加熱するため消費電力が大きくなります。
機種によっては、吹出口が熱くなるものもあるので小さい子どもやペットがいるご家庭は注意が必要になります。
※加湿器肺炎にならないようにするためには、こまめなお手入れをすることが大前提です。
加湿器肺炎になりやすい加湿器は?
※今回は、あくまで病気(加湿器肺炎)になりにくい視点としてまとめています。
おすすめしない加湿器は、超音波式です。
超音波式の加湿器は、水に超音波の振動をあてることで微細な粒子に分解し、その粒子を霧のように噴出して加湿します。
超音波式のメリットは、加湿力はスチーム式には及ばないですが、起動してすぐに加湿を始められ、電気代も安価。
コンパクトで設置しやすく、デザイン性が高いものが多くなっています。
デメリットは、水の加熱工程がないため、雑菌が繁殖しやいことです。
超音波式の加湿器はオシャレで、アロマを組み合わせれるタイプなど種類も豊富で、特に女性に大人気です。
調べると、ネットの売れ筋ランキングでは上位に位置しています。
ですが、加湿器肺炎の原因となることがあるので特に、乳児、病弱な子供、高齢者、免疫低下している人は使用を控えるようにしましょう!
加湿器が原因の病気とは?
加湿器やエアコンが原因の過敏性肺炎やレジオネラ肺炎を発症することがあります。
レジオネラの感染で、1996年に新生児(加湿器が原因)、2007年に男性(超音波加湿器が原因)、近年では2018年に高齢者(超音波式が原因)が亡くなった事例があります。
加湿器肺炎にならないためには
加湿器肺炎など加湿器病にならないためには、こまめなお手入れが大事です。
スチーム式や超音波式等の種類に関係なく加湿器全般です。
- 水を毎日入れ替える
- 水道水を使う(塩素がカビの雑菌や繁殖を抑えてくれます)
- ごみやほこりを掃除する
- トレイやフィルターを洗う(目安:2週間に1回)
など、使っている加湿器の取り扱い説明書に従て正しくお手入れをするようにしましょう。
加湿器肺炎にならない加湿器の種類は?/まとめ
「加湿器肺炎にならない加湿器は?」と題して、加湿器肺炎にならない加湿器の種類や、加湿器肺炎になる可能性が高くなる加湿器の種類などについてまとまめした。
加湿器肺炎にならない加湿器の種類は加熱式(スチーム式)、加湿器肺炎になる可能性が高くなる加湿器の種類は超音波式の加湿器です。
加湿器肺炎にならないようにするためには、加熱式にしろ、超音波式にしろ、加湿器の種類関係なくこまめにお手入れすることが大前提となります。
加湿器選びの参考にしてください。